任命拒否問題についての所感

レポートのように淡々と書いていたので

先日書いた記事なのですが、読み返していてレポートのように淡々と書いてるなぁと感じたので、改めて所感について書きたいと思います。

スガにして見れば「知らんがな」としか言いようがないよ

リテラの記事でも指摘があるんですが、見たところリストが渡っている時点で既に排除済みなんですよ。スガの頭にあるのは「既に99人になっていた」
ただ99人になったことは知っている。恐らく官僚は99人になったことは説明しているから。

しかし、「広い視野に立ってバランスの取れた活動をおこない、国の予算を投ずる機関として国民に理解される存在であるべきという、こうしたことを念頭に判断をさせていただいている」などとうやむやな答弁をしているあたり、どういう理由で6人を排除したかを把握していないでしょう。
それどことかスガはアベほど関心を持っていないのかもしれませんし、排除した6人も都合が悪いのはスガではなくアベにとって都合の悪い人ばかりなので、当事者感はないでしょう。あらかじめ調査の上で排除したのでしょうから、この段階で総理が替わることも官僚は想定していなかったかもしれませんし。

そもそも官僚がどういう理由で外したかまでは説明していないと考えるべきでしょう。忖度して外しているわけなので、説明はあえてしていなさそう。

やはり核心は「官僚の先回り」ですね

6人を外したのは内閣府の職員、あるいは前回2017年の改選時に人事介入をおこなっていた杉田和博官房副長官といった官邸の人物ということになるだろうが、これもとんでもない話だ。なぜなら、任命権があるのは総理大臣であり、裁量が認められていない人物が総理大臣への提示もなくリストから勝手に推薦候補者6人を外したとすれば、これもまた法を犯した越権行為であり、さらにはまたしても公文書の改ざんを働いたことになるのである。

https://lite-ra.com/2020/10/post-5668_2.html

そちらの記事で指摘がある通りで、問題の核心は『裁量が認められていない官僚が勝手に外した』ということです。
意図的な排除のされ方をしているあたり、その辺の情報収集に長けた公安畑出身の杉田和博官房副長官が主導したものと見ていいでしょう。官僚の内心を取り締まり、コントロールしようとしているように思えて仕方がありません。これが安倍政権以降露骨にある方向性なのですが、杉田氏はそれをよく承知しており、よりよく忖度して手配できるから重用されているんでしょうね。

安倍政権以降、官僚が先回りして事をなすことが相次ぎます。しばしば「忖度」とも言われます。酷いものでは佐川宣寿氏のように忖度して偽証までしてしまうのです。官邸のために良かれと思い勝手に先回りしてやってしまうのです。
ここが何より問題なんじゃないでしょうか。

仮に問題になっても、官僚が勝手にやったと言って責任から逃れようとします。
ただし、官僚が暴走したというのであれば、総理は部下たる官僚の監督責任を問われます。
裁量権のない官僚に何勝手なことやらせているんですか!

官僚の「先回り」は人事を握られている弱みから

なぜ、こんなに官僚が忖度するかって、人事握られているからですよ。
内閣人事局が置かれたことで、内閣が気に入るか、気に入らないかという露骨なまでに昇進の格差ができるような人事をするようになってきたので、出世のためにはやらざるを得ないのです。

それで官邸の意向に反したことをしたらどうなるかって?それは前川喜平さんがどういう扱いを受けたかということです。官邸に抵抗したことへの見せしめがなされています。読売の報道も官邸のリークを報道してますからね。
これが官僚にとっても恐怖になっていることでしょう。官邸の逆鱗に触れたらどういう目に遭うのかと。そんな感じで官僚は官邸の顔色を窺うようになってしまったのです。

真相は関与した官僚に問いただすしかりありませんね

裁量が認められていない官僚が忖度して勝手に事を進めたとあれば、どのような理由で排除したのかという真相を明かすとともに、その越権行為を追及しなければなりません。
総理は直接排除への意思決定していないのであれば、裁量権のない官僚が代わってその行為をなしたという越権行為を見過ごしたという監督責任をとってもらいます。
総理へはこのような形での追及なりますが、責任はなかったということにはなりません

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